今回の街歩きは
前回の場所から
引き続き歩きたいと思います
(前回の街歩きも読んでね)
新しい道は道半ば
都電と池袋の生まれ変わりを
肌身で感じれるところは
まだまだいっぱいです!
(味のある踏切より)
(踏切の場所はこちら)
今回はここから
大塚方面に向けて
歩いていきたいと思います
道の作りかけに大興奮
さっそくいくつかの
路地の中の
踏切を通ろうと
入っていき
北側を覗いてみると
未完成が凝縮した景色が
拡がります
(踏切から北を望む)
左側はまだ荒れ模様ですが
右側にはショベルカーが
混沌としている景色を
整えようとしています
混沌と整然が共存している空間なのです
今まさに整えられようとするところを
覗くとそこには
未来に向けた形がもう見え始めています
(工事中の線路脇の風景)
土は固められ
路肩は模られ
雑路が平然と
並べ替えられようとしています
しかしながら
覆われるものの中にも
その時にしか存在しない
景色の価値がある様にも
思えます
傾斜する台地が
新たな街へ
鼓動している様です
過去の碑残る踏切
もう少し足を進めますと
こんな路地と踏切が
未来の道を守るフェンスが
狭い路地と踏切と交わり
景色に奥行きが生まれています
その踏切から
大塚方面を望むと
都電らしくない
軌道の景色が
拡がります
鉄路の足元も模様替え
石敷きから
コンクリート敷に変わり
鉄路の間を緑化し
街の色彩を豊かに
しようとしています
スッキリとした印象の軌道は
路面電車というよりかは
カタカナのトラムが似合う様な
気がします
(別名さくらトラムでしたね)
(振り向けば都電らしい軌道)
また都電でおなじみの
コンクリート電柱に
白十字の広告も
ここでは見受けられません
そんな踏切の渡る先には
何やら不思議なものが
(踏切を渡る)
なんとそこには線路が!
あるではないですか!
(アスファルトに埋まる線路)
きっと元々走っていたのは
ここの場所だったのでしょう
なるほど
線路が真新しいのも頷けます
踏切のライトも
Y字路のものよりも
新しい気がします
(逆側からも)
そしてこの途切れた線路は
先ほどのショベルカーの場所の
延長線上にあります
今まさに
かつての鉄路が
道路へと生まれ
変ろうとしているのです
馬車から電車へと
姿を変えた都電が
今度は車に変わる
行き交う人と物は
着々と時代に合わせようと
しているのかもしれません
線路があったことも
人と時の移り変わりと共に
忘れられていくのでしょう
未来の姿の現れ
さらに大塚方面へ
足を進めると
大通りにぶつかりました
(ちょい太めの道路)
そこにはこの様な風景が
広がっていました
既に都電は
次の街の出来上がりを
待っている模様
かなり次の街への
準備も進んでいる姿が
見受けられます
軌道敷はフラットに出来上がり
架線柱もスッキリとした様子
(道路に焦点を当てて)
道路も軌道と馴染む様に
舗装が進んでいます
フェンスがなければ
すっかり路面電車らしい
景色に生まれ変わっているでしょう
建物の年季と都電の真新しさが
いい意味でこの景色の
特徴となっている様
少し混沌としていたほうが
都電の情緒が宿る場所があって
街の味が宿るのではないでしょうか
さらに足並みを進めると
向原駅に到着
池袋の未来を都電と街歩き
ここで終えて家路に着きました
生まれ変わろうとしている都市の姿は
ちぐはぐながらも着実に一つの道筋を
歩もうとしているのでした
池袋の生まれ変わりを肌で感じて
(街は交わる混ざる)
いかがでしたでしょうか
前後編で綴りまして
だいぶ長い記事になってしまいましたね
感性と未完成の間の
グレーの部分だからこそ
2度と見ることのできない
不思議な景色や街が生み出されている
そんな風に思います
この整わないという思いが
街作りへの思いのきっかけかもしれませんね
代謝する池袋の街を
五感で感じるために
季節が進んだ頃に
また訪れたいと思います
次回は何か企画を立てて
街歩きをしたいと思います
お楽しみに
おめんパンダ
twitterは[@omen_panda]
街歩きで出会った風景と
ブログの更新をつぶやいています
ぜひフォローをお願いします
(この下にもつづきがあります!)
そしてこの記事を書きながら
ふつふつと湧いた街の疑問を
調べることにしました
題しまして
アフター街歩き
文字ばかりで
街歩きしてないので
番外編です
そもそもなぜ路面に
そもそも路面電車は
モータリゼーションと共に
他の交通との渋滞に巻き込まれ
定時性が確保できず
地下鉄や新交通システムに
輸送の座を明け渡したはず
なぜ今になって
わざわざ他の交通と交わらせる事を
選んだのかが不思議だったのです
(路面電車に信号はつきもの)
交わらせる理由を探していくと
とある計画にたどり着きました
その名前が
「戦災復興告示第15号 」
なんと
昭和21年4月25日に公示された計画が
きっかけとなっているようです
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/madoguchi/keikaku_madoguchi/pdf/keikaku_04.pdf
(計画の公示されたURL:東京都都市整備局)
つまり終戦がきっかけで
この路面電車の横に道路を通す計画が
できたのです
この記事の公開が2019年ですから
おおよそ73年前の計画から
今に続いているのです
また
街の作りの概略も示させていて
道路と共に大きな空地を作り
火事の延焼を防ぐ防火帯を兼ねさせたい様です
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/content/000009552.pdf
(補助第81号線:東京都建設局)
総工費は80億円でかなりなもの
実は普段の街並みの総額は
結構なものなのかもしれませんね
市街地再開発事業(東池袋五丁目地区)|豊島区公式ホームページ
現地だけでは
分からない事も
多いですが
五感で感じた違和感は
調べて解決するのも
また面白いですね
目立たせない程度に
またいつか
アフター街歩きを
したいと思います
最後までお読みいただき
ありがとうございます